大腸には「伝化」という働きがあります。
伝化とは、小腸から送られて来た糟粕(体に必要でない物)から水分を再吸収し、残った糟を肛門へ送り排便させる働きです。
その為、大腸は糟粕が通過しやすいように、常に津液で潤されております。
ところが、辛い物を食べ過ぎたり、身体が乾燥し過ぎてしまうと、大腸の津液が奪われることがあります。
大腸の津液が奪われてしまうと、糟粕が通過しづらくなってしまい便秘になってしまいます。
また、大腸は肺と密接な関係にあり、当コーナーの「肺の働き」で紹介した粛降作用により、伝化は促進されています。
その為、呼吸疾患が長引いても便秘が起こる事があります。またその逆に、便秘が長引くと呼吸器疾患が現れることもあります。