浜田山の鍼灸院

【水(津液)のトラブルと養生法】


「水(津液)」のトラブルは大きく分けて、「不足」と「滞り」に分類されます。

(水(津液)についての詳細は『入門編』の「津液って何?」をご覧下さい)

 

水の不足によるトラブル

水の不足が起ると身体が潤されず下記の様な症状が現れます。

鼻・喉・唇の乾燥、かすれ声、髪の毛や肌の乾燥、ほてり、喉の乾き、便秘、尿の減少、寝汗、など。

主な原因は、偏食・体内に余分な熱がある・疲労・慢性病・発汗の過多などがあげられます。

 

=養生法=

この体質の方はあまり体を温め過ぎると余計に水分が奪われてしまい乾燥が進んでしまいますので、入浴は熱めのお湯は避けてややぬるめのお湯につかるようにしましょう。

又、汗のかき過ぎも体内の水分を奪ってしまいますので、過激な運動やサウナには注意して下さい。

体を潤す力は、夜12時より前の時間の睡眠により作られます。夜更かしは禁物です。

 

=おすすめの食材=

すっぽん・豚肉・鴨肉・トマト・レモン・レンコン・ゆり根・きゅうり・白菜・すいか・

杏仁・松の実・白ごま・黒ごま・白きくらげ・はと麦・なまこ・牡蠣・あさり・しじみ・

あわび・はまぐり・豆腐・梨・メロン・牛乳・豆乳・はちつ・杏仁茶など

中国漢方では、甘い味と酸っぱい味の組み合わせは、体が潤うといわれますので、甘味と酸味を上手に組み合わせて料理をしてみましょう。

 

=ツボ刺激=

太谿:内くるぶしのすぐ後ろ、アキレス腱の脇のへこんだところ。

復溜:太谿から指の幅3本分上、アキレス腱の前

※痛気持ちいい程度の力で押しましょう。

 

 

 

水の滞りによるトラブル

健康な方は水分代謝がしっかりとなされ、体内の水は淀みなく流れております。

しかし、水分代謝能力が低下したり、偏食や過度な飲酒をしてしまうと、水の流れが滞ってしまい体内の様々な器官に悪影響をおよぼしてしまいます。

中医学ではこのような滞った水を「痰飲」といいます。

イメージとしては、正常な水の流れが清流で、「痰飲」は川や水たまりの淀みにできるヘドロのようなものです。

この「痰飲」は下記の様な症状をまねきます。

浮腫み、体が重い、痰が多い、生理にオリモノが増える、胸苦しい、悪心、嘔吐、泥状便、など。

又、湿度の高い梅雨時期や雨の日は体調が悪く、身体が重くなったりします。

主な原因は、冷えや湿気・精神的な要因・偏食・疲労・慢性疾患などがあげられます。

 

=養生法=

体を冷やすと水分代謝が悪くなってしまうので体を冷やさないように注意しましょう。

入浴は体を温めてくれるので新陳代謝を促進します。長めにつかり良く身体を温めて下さい。

ウォーキング程度の運動でゆっくり汗をかくとよいでしょう。

水分の摂り過ぎや、生ものや冷たいものの摂り過ぎは、水分代謝を低下させてしまいますので、十分注意して下さい。

又、過度の飲酒や、油っこいものや、味の濃いもの、甘いものの摂り過ぎも体内で痰飲をうんでしまいますので注意しましょう。

 

=おすすめの食材=

はとむぎ・とうもろこし・そば・はすの実・小豆・大豆・緑豆・黒豆・えんどう・そら豆・あさり・あわび・しじみ・はまぐり・ふな・どじょう・こい・すずき・昆布・のり・わかめ・ところてん・きゅうり・さやえんどう・セロリ・とうがん・もやし・白菜・ズッキーニ・ごぼう・すいか・すもも・ぶどう・キウイ・メロン・プーアール茶・緑茶・ウーロン茶・ジャスミン茶など

 

=ツボ刺激=

「陰陵泉」:膝の関節の内側のすぐ下で、少し力をいれて押すと凹む所

 

 

水(津液)のトラブルの養生法を簡単に紹介いたしました。

思い当たる方は、症状が重くなる前に是非実行してみてください。

 

また、ご不安等がある方はお気軽にご相談下さい。

 

最後までお読み頂き有難うございました。