浜田山の鍼灸院

【気のトラブルの養生法】


気のトラブルには、気が不足して起る「気虚」と、気の流れが滞っておこる「気滞」、気の流れが過剰になったり逆流して起る「気逆」があります。

今回はその中でも、代表的な「気虚」と「気滞」の養生法を紹介します。

尚、気のトラブルの詳細については、「入門編」をご覧下さい。

 

(現在病院に通院されていたり、医師の指導をお受けの方は、本養生法を実施される前に

担当医にご相談されてから実施してください。

 

=気虚の養生法=

気虚は、気の不足により起こります。

一言で言うとエネルギー不足ですので、気虚の養生のポイントは、エネルギーの補充と消耗を抑えることになります。

具体的には

①   食事

エネルギーの源は食事です。3食しっかり栄養のバランスがとれたものを食べましょう。ただ、このタイプの方は消化器系が弱い方が多いので、無理に食べる必要はありません。

又、消化器系が弱い方は高カロリーや繊維質が多い食材などは胃腸の負担になることがあります、栄養価が高くても消化しづらい物は胃腸に負担をかけてしまいますので、栄養があり、かつ消化のよいものを食べるようにしましょう。

又、香辛料も胃腸に負担をかける場合がありますので、摂り過ぎには注意して下さい。

②   食材

冬に摂れる食材には体を温めるものが多く、夏に摂れる食材には熱をとるものが多いといったように、その季節季節で体に合った食材が出回ります。出来るだけ旬の食材でその土地で採れた物を食べるとよいでしょう。

③   睡眠

気を補うのに食事と同様に大事なのが睡眠です。睡眠もしっかりとりましょう。また出来るだけ夜中の12時前には寝るようにしましょう。

④   休養

気虚の方は疲労は禁物です。

中医学では、疲労には肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労も含まれます。これらに注意しエネルギーの消耗は出来るだけ抑えるようにして下さい。

 

ツボ

足三里:すね外側の上の方で、膝を曲げて、膝の骨から指四本分下です。

合谷:手の甲で、親指と人差し指の骨が交わる所より少し前の人差し指側。

両ツボとも痛気持ちいい程度の力で押しましょう。

 

気虚の方が適度に摂るとよい食材

なつめ・高麗人参・きび・もち米・うるち米・赤米・はと麦・大麦・小麦・ひえ・あわ・きび・そば・とうもろこし・かぼちゃ・キャベツ・えだまめ・山芋・じゃがいも・さつまいも・しいたけ・大豆製品・空豆・枝豆・人参・さといも・さやいんげん・まいたけ・いちご・さくらんぼ・ぶどう・ほたて・うなぎ・かつお・あじ・鶏肉・牛肉・牛乳、など

【お茶】紅茶・杜仲茶・はと麦茶(温かいもの)、など

 

 

=気帯の養生法=

気滞は気の流れが滞ってしまうことにより起こります。

その原因の多くはストレスですので、気滞の養生法のポイントはストレス発散で、予防はストレスを溜めないということになります。

具体的には、

①   深呼吸

深呼吸は気の流れを促進します。また出来れば公園や自然の中で行うと気分転化にもなり更に効果的です。

②   声をだす

深呼吸と同じくらい効果的なのは、大きな声を出すのもいいでしょう。笑ったり・歌ったりするのもいいですし、逆に悲しい映画などを見て思い切り泣くのも実はストレス発散になります。

③   香り

柑橘系の香りは、気の流れを促進します。みかんやレモンなどの皮をお部屋の芳香剤や入浴剤として使てみましょう。

④   気分転換

ショッピング・ドライブ・趣味など、ご自分にあったストレス発散法をみつけましょう。

⑤   運動

体を動かすと気も流れます。ストレッチ・散歩・ジョギング・テニスなど、ご自分にあった運動を探して、適度に体を動かしましょう。

⑥   お風呂

バスタイムもリラックスできる時間です。お好みの入浴剤を入れたり、キャンドルを灯すなど、ご自分にあったバスタイムを見つけてみては如何でしょう。

 

ツボ

太衝:足の甲、親指と人差し指の交わる所の少し前を深呼吸をしながらやや強めに押してみましょう。

 

気滞の方が適度に摂るとよい食材

ういきょう・八角・チンピ・セロリ・生姜・にら・菊花・しそ・みょうが・三つ葉・ミント・パセリ・春菊・からしな・小松菜・キャベツ・チンゲン菜・かいわれ大根・かぶ・ラディッシュ・ザーサイ・グレープフルーツ・みかん・ゆず・きんかん・レモン・牡蠣・あさり・しじみ・しゃこ・しらす・かに・かじきまぐろ・牛乳・ローズ・胡椒・ペパーミント・ローズマリー・赤ワイン、など

【お茶】ジャスミン茶・ミント茶・ゆず茶、など

 

※食べ物でもお茶でも香りのあるものは、気を流す効果があります。口にする時は是非香りも楽しんで下さい。

 

 

代表的な気のトラブル(気虚・気滞)の養生法を簡単に紹介いたしました。

思い当たる方は、症状が重くなる前に是非実行してみてください。

 

最近テレビなどでも、「未病」という言葉をよく耳にします。

これは東洋医学の言葉で、例えば、体調が悪くて病院へ行って検査をしても数値は正常値でどこも悪いところは無いと言われたとか、病院へ行く程でもないが何となく調子が悪いといった具合に、一般的には病気という程ではないが体調が優れない状態や、病気になる手前の状態をさします。

一般の方や現代医学では、正常値の範囲から外れた状態を病気としますが、中医学(東洋医学)では、正常値というものがありません。

これは中医学が比較の医学といわれる所以で、患者さん本人が不調であれば、現代医学的に診て正常値の範囲内でも、中医学では病気として捉えます。

病院へ行く程でもないが、どうも調子が悪いとか、病院へいってもどこも悪くはないと言われたといった方は、この未病の範囲かもしれません。

未病の内なら、病が重くなってからに比べ、治療も短期に済みます。

症状が気になる方は、お一人でお悩みにならずに専門家へご相談されることをおすすめします。

又、当院へのご相談は、いつでもお気軽になさって下さい。

 

最後までお読み頂き有難うございました。

どうぞ、お大事になさって下さい。