浜田山の鍼灸院

【夏の養生法】


 

夏は夏祭り・旅行・キャンプなどの楽しいイベントがあり、とても開放的な気分になります。

しかし過ごし方を間違うと、熱中症などの重篤な状態に陥ったり、秋や冬あるいは若い方だと結婚後や歳をとってから夏に受けたダメージが現われる事があります。

そこで、夏の注意ポイントをしっかりおさえ、夏のダメージから体を守ってあげましょう。

 

=夏のダメージから体を守る3つのポイント=

    日本の夏はジリジリ・ムシムシと高温多湿です。「暑さ・湿気対策」は忘れずに!                           

    強い日差しに注意!!UV対策」もしっかりと!!

③ 冷房や冷たいものの摂り過ぎにも注意。「冷え対策」にも気をつかって!

 

【7月】

夏といっても7月は梅雨明け間も無く湿度が高いので、「湿気対策」に重きをおきましょう。「湿気対策」は、ほぼ梅雨時期と同様の養生法を実践されれば問題ありませんので、当HPの「梅雨の上手な過ごし方」を参考になさって下さい。

さて、7月後半から本格的な暑さがやってまいりますが、中医学では「暑」は「気」を消耗させるといい、暑さは体力を奪ってしまいます。

そこで、まだ本格的な夏が来る前にしっかり栄養を摂って来たるべき8月に備えたいものですが、湿気の影響で体内に余分な水分があると、消化機能にも影響がおよび食欲の低下や食べた物から栄養を吸収出来なくなってしまい、体力を補うことが出来なくなってしまいます。そういった意味でも7月は体内の余分な水分は追い出したいものです。

また体力を付けるには休息も大事です、睡眠不足にはくれぐれも注意して下さい

中医学では、体を潤す(冷やす)力は、夜中の12時前の睡眠により作られるといわれておりますので、出来るだけ12時前に寝るように心がけて下さい。

 

【8月】

8月は本格的な暑さがやってまいります、暑さ対策のポイントは、「熱中症対策」と「体力維持」です。また陽ざしも強くなりますので「UV対策」もしっかりなさって下さい。日本人はどうしても「UV対策」イコールお肌対策と思いがちですが、紫外線はお肌以外にも悪影響を及ぼしますので注意が必要です。

 

=熱中症対策と体力維持=

以前は熱中症といえば屋外で起こるイメージがあったかと思いますが、近年ではご高齢者を中心に屋内でも起きております。

また、最近では節電が呼び掛けられていることにより、更に屋内での熱中症が増えているようです。

熱中症は、高温の室内に居たり、体内の水分不足などの条件が重なることにより、体内に熱がたまり起ります。

最悪の場合は死亡に至ることもあります。

熱中症は予防が第1ですので、予防法から紹介しましょう。

 

【熱中症弱者】

先ず、知っておいて欲しいのが、とくに熱中症になりやすい人や熱中症になると重症化してしまう可能性が高い人を「熱中症弱者」といい、高齢者・糖尿病や心臓病などの持病のある人・小児・肥満者・睡眠不足、疲労、二日酔いなどの方が含まれます。

特にこのような方のご家族や周囲の人は注意してあげて下さい。

 

【熱中症予防】

1:エアコン

節電が呼び掛けられておりますが、温度が28度か湿度が70%を超えたら使い方を工夫して賢く使いましょう。

    室温設定は28度位 

    扇風機を使って空気を循環させる 

    直射日光をお部屋にいれない 

④ ひと部屋だけエアコンをつけ、皆そこに集まる。家族のコミニュケーションもとれ一石二鳥ですね。 

⑤エアコンの掃除はまめに行う

 

2:水分補給

水分補給は、室内外にかかわらず、喉が渇く前にこまめに(高齢者は1時間おき)補給しましょう。

よくお年寄りの方で、夜トイレに起きるのが嫌だからといって、午後から水分を控える方がおられますが、夏はとても危険なのでご家族は注意してあげて下さい。

また、たくさん汗をかいた時は、塩を一掴み入れた薄い塩水か、薄めたスポーツドリンクがおすすめです。

 

【熱中症が起こりやすい条件と環境】

熱中症が起こりやすい条件としては、スポーツや炎天下での労働・梅雨明けなど暑さに慣れていない時・下痢や発熱時・睡眠不足や疲労時・食事を抜いた時などがあり、環境では気温や湿度が高い・日差しが強い・風が弱いなどがあります。

又、夜は熱中症が起こらないイメージがありますが、条件がそろえば夜でも熱中症は起こりますので注意してください。

《熱中症の方をみかけたら》

涼しい場所へ移動して、衣類を緩めて横にし、水分や塩分を補給しましょう。

場合によっては足を高くして寝かせてあげます。改善が無い場合は直ぐに医療機関へ!!

また、立てない・歩けない・けいれん・ひきつけ・意識障害・体温が異常に高い場合は、直ぐに救急車を呼びましょう。救急車が到着するまでは、涼しい場所で安静ににし、ぬれタオルや保冷剤や氷で体を冷やしてあげましょう。

意識が無いからと言ってむやみに揺すったりするのはやめましょう。

 

《保冷剤などで冷やすと効果的な部位》

保冷剤などで体を冷やす時は、首の側面・わき・太もものつけね、などを冷やしましょう。

これらの場所は太い動脈が皮膚表面近くを走っているので効率よく全身が冷えます。

 

【睡眠について】    

熱中症弱者でも触れましたが、疲労が強い方は熱中症になりやすかったり、重症化しやすくなります。

睡眠不足は疲労を助長させてしまいます。

しかし、熱い夏の夜は眠れなかったり、何度も目が覚めてしまったりと寝不足になりがちです。

そのような日々が続くと体力がうばわれ、夏バテや熱中症を引き起こしてしまいますので、上手に睡眠をとるようにしましょう。

人間の体温は、午後3時頃が一番高く、午後10時頃から大きく下がり、早朝4時頃に低温のピークになります。人間は体温が低下する時に強い眠気を感じます。

夏の夜は体温が下がらず眠りづらくなるわけです。

このことから、体温を下げる事が寝つきをよくするポイントになります。

 

《ポイント1》エアコンを上手に使いましょう。

節電がさけばれておりますが、夜間は電力に余裕がありますので普通に使う分には問題ありません。

設定を26~28度にして、寝る直前にスイッチを入れ、数時間で切れるようにタイマーをかけておくといいでしょう。

ただし、くれぐれも冷やし過ぎには注意して下さい。

《ポイント2》寝る前に体温を上げておく。

寝る前に38度位のぬるめのお湯に20分位入浴するか、軽めの運動をして一時的に体温を上げておくと、体温が下がるときに自然に入眠できます。

※熱めのお湯や、ハードな運動は逆に眠れなくなるので注意して下さい。

《ポイント3》寝酒について。

寝酒は寝つきがよくなるので、睡眠にはよい気がしますが、実はお酒による睡眠の質はよくありません。

たしかに寝つきはよいのですが、眠りが浅くなってしまい疲労が抜けきれません。

また、中医学的ではお酒は「湿熱」といって体内で余分な水分をうみ、それが熱化してしまう傾向にあります。寝酒はできるだけ控えましょう。

 

【食養生】

日本の夏は、暑さと湿気が猛威をふるいます。また、熱は身体からエネルギーを奪います。エネルギーの補充には食事が大事なのですが、熱いとどうしても食欲が低下してしまいます。

そこで夏の食養生は、熱をとり、消化吸収と水分代謝を上げる食材を選びましょう。

また、中医薬膳では苦瓜などの苦味のある食材は熱をとる作用があるものが多いとされております。

《夏におすすめの食材》

大麦・小麦・はと麦・あわ・玄米・とうもろこし・すいか・きゅうり・さやいんげん・ズッキーニ・にがうり・サニーレタス・トマト・なす・とうがん・ごぼう・たけのこ・ほうれん草・セロリ・もやし・みょうが・うこん・大根・チンゲン菜・緑豆・あずき・なつめ・ゆりね・さんざし・はすの実・そば・そうめん・こんにゃく・豆腐・豆乳・春雨・プラム・パイナップル・ブルーベリー・バナナ・グレープフルーツ・メロン・キウイ・柿・なし・みかん・あさり・しじみ・かに・はも・うなぎ昆布・のり・わかめ・ピータン・ミント・牛乳、など

※きゅうり・ズッキーニ・すいかなどのウリ科の食べ物は、基本的に体温を下げ水分代謝をよくしてくれます。

[お茶]

緑茶・ウーロン茶・プーアール茶・グアバ茶・ハイビスカスティー・はちみつ緑豆湯・なつめさんざし茶・はと麦茶、など

 

《夏には注意したい食事》

暑いからといって、冷たい物の摂り過ぎはお腹を冷やし、消化吸収能力を下げ、体内の水分を増やしてしまい、栄養補充の妨げになってしまいます。ご注意下さい。

また、生ものの摂り過ぎも体を冷やしますので注意しましょう。

甘みのある食材は、摂り過ぎると水分代謝を悪くしてしまいます。塩辛いものと食べ合わせると良いでしょう。

 

 

=UV対策=

冒頭でも書きましたが、紫外線はお肌以外にも悪影響を及ぼします。

紫外線の影響は、しみ・しわ・ソバカス・肌のたるみ・免疫力低下・アレルギー・皮膚癌・白内障、などの発症率を高めてしまうといわれます。

因みに、真夏の紫外線の量は真冬の5倍と言われており、地域では標高が高い方が、北より南の方が紫外線量は多いといわれております。沖縄の紫外線量は北海道の2倍だそうです。

また、紫外線が多い時間帯は10時~14時頃といわれております。

 

紫外線対策のポイントは、紫外線に当たらないということです。

つまり夏の10時~14時は外出をしない事です・・・・。

とはいうものの、なかなかそうはゆきませんよね。

そこで、出来るだけ上記の時間は外出を避けるとして、後は紫外線を避ける方法をとりましょう。

紫外線をさけるグッズとしては、日焼け止めクリーム・帽子・日傘・長袖・サングラスなどがあります。

外出する際は上記のグッズを使用して紫外線に当たらないようにしましょう。

 

《UV対策におすすめの食材》

UV対策には、ビタミンB2・ビタミンC・ビタミンEなどがおすすめです。

 

ビタミンB2を

多く含む食材

レバー・卵・うなぎ・あゆ・しめさば・いわし・めざし・さんま・かれい・ぶり・にしん・しじみ・赤貝・すじこ・あさり・ほっき貝・ほたて・はまぐり・かき(生)・たらこ・いくら・キャビア・あんこうのきも・ホタルイカ・しゃこ・イカの塩辛・はまぐりの佃煮・のり・にぼし・かつおぶし・納豆・牛乳・ヨーグルト・ほうれん草・モロヘイヤ・アボガド、など

 

ビタミンCを

多く含む食材

オレンジ・柿・キウイ・レモン・アセロラ・いちご・パパイヤ・きんかん・ブロッコリー・カリフラワー・パセリ・ほうれん草・かぶ・ピーマン・キャベツ・大根の葉・かいわれだいこん・ゆず・じゃがいも・さつまいも・苦瓜・モロヘイヤ・ハム・ベーコン・めんたいこ・わかめ・とろろこんぶ・のり・抹茶、など

 

ビタミンEを

多く含む食材

大豆・植物油・小麦胚芽・玄米・ごま・落花生・アーモンド・鶏卵・マーガリン・うなぎ・たらこ・さんま・たい・あんこうのきも・すじこ・きゃびあ・イクラ・あゆ・めんたいこ・ホタルイカ・はまち・かに・うに・菊花・ほうれん草・モロヘイヤ・大根・かぼちゃ・しそ・つくし・抹茶、など

その他

赤ワイン・たまねぎ・人参・パセリ・しそ・トマト・うこん・チョコレート・緑茶、など

 

最後までお読み頂き有難うございました。

上記を参考に、夏のダメージから体を守り、楽しい夏をお過ごし下さい。