浜田山の鍼灸院

【冬の養生法①】


 

中医学では、冬は「蔵」の季節といい、寒さから身を守るために生命力を体の奥に蓄えておく季節と言われます。

秋に収穫された穀物を蓄え、一年の体の疲れを養生し、エネルギーを補充して、新たな春に備える季節というわけです。

ですから、体は気(エネルギー)の流れを内向きにして無駄な消費を抑え、エネルギーを溜め込もうとします。

もし、この時期に夏と同じ生活を送ってしまうと、気の向きが外向きになってしまい、溜め込まなければならないエネルギーを発散してしまったり、寒さに熱を奪われて生命力をどんどん消耗してしまいます。

そこで、今回は「冬の養生法第1弾」として、下記のポイント3つを紹介しましょう。

 

①  腎をいたわる  ②暖房は上手に使う  ③食べ物は体を補うものを

 

①   腎をいたわる

『腎』には「封蔵」といって、エネルギーなどの体に必要な物を取り込んでおく働きがあります。

先程冬は「蔵」の季節で、生命力を体の奥に蓄えておく季節と書きましたが、この生命力を蓄える働きも「腎」により行われております。

又、腎には風邪などから体を守るバリアの元も蓄えられておりますし、体を温める働きもありますので、この時期は是非「腎」をいたわってあげましょう。

 

腎を補う食材には、高麗人参・やまいも・山伏茸・ナッツ類・羊肉・牛肉・鶏肉・卵黄・もち米・黒米・黒豆・なた豆・えび・なまこ・黒ごま・黒キクラゲ・こんぶ、などがあります。

  また、一般的に中医薬膳では、黒い食材は「腎」を補うものが多いとされております。

逆に塩辛いものの摂り過ぎは、「腎」の機能を乱してしまいますので注意して下さい。

 

②   暖房は上手に使う

冬は「蔵」の季節ですから、人の体は冬になると毛穴を閉めて余分に気(エネルギー)を外に漏らさないようにして無駄な消費を防いでおります。

ところが室内で過ごされる時に、薄着で暖房を高めに設定してしまうと、折角閉まっていた毛穴が開いてしまいます。また、そこで汗をかいてしまうと、「気随液脱」といい、気が汗と一緒に外へ漏れ出てしまい、蓄える季節なのに気(エネルギー)を外に漏らしてしまいます。しかもその状態で急に寒い外に出ると、開いた毛穴から冷えが体内に入ってしまい、風邪や冷え症をまねいてしまいます。

この季節は、室内で過ごされる場合は毛穴が開かないように、暖房の設定は高めにせず、できるだけ洋服で温度調整するようにこころがけましょう。

 

③   食べ物は体を補うものを

冬は寒い季節です。体を温めるにも、エネルギーは消費されてしまいます。

この季節は、エネルギーを補充し体を温めてくれるものを食べましょう。

 

この時期におすすめの食材としては、人参・大根・イモなどの根葉類はエネルギーを補充してくれます。その他としては、米や麦などの穀類・生姜・ニンニク・ニラ・ネギ・かぼちゃ・胡椒・山椒・紅花・ういきょう・唐辛子・シナモン・などがあります

野菜などは、生だと体を冷やしてしまう事もありますので、出来るだけ火を通していただきましょう。また、トマトやきゅうりなどの瓜類・アイス・ビールなどは体を冷やしてしまいますので摂り過ぎには注意して下さい。

さらに、ご飯やおかずも冷えた物ではなく、出来るだけ温めなおしていただくようにしましょう。

 

 

尚、ここで紹介いたしました養生法は健康な方を対象にしております。病院へ通院されておられる方は担当医とご相談されてから実施して下さい。