早稲田中医学臨床研究会

本会は、中医鍼灸を実践する臨床家を対象に、症例検討による実践力向上をはかるための場を提供しています。

1.本会の趣旨

一般にどの分野でも、学校教育の段階と、実際の現場で必要とされるレベルには相違があるとされます。中医鍼灸の場合、学校で学習した内容が臨床で活かされないということはありません。しかし、現状の学校教育では、その目線は臨床実践よりも国家試験に置かれているため、学んだ基礎を臨床に活用するという練習ができないのが実情です。
本会で行っている症例検討は、中医学の基礎生理・診断学・臨床各論を、実際の臨床につなげ、「複雑な病気でも基本的な弁証を積み重ねることで診断が可能になる」という中医弁証が本来持っているコンセプトを身につけることを目的としています。

2.症例検討の方法

会員が実践で遭遇した実在の症例を持ち寄り、症例検討を行います。 その際に患者役(症例の提出者)・治療者役を決めて、治療院における初診時を再現するという方式を採ります 他に症例をまとめて配布資料にする書記係りを毎月決めています。もし、参加できない月があっても、まとめた資料をメールで送ってもらうことができます。 まだ臨床経験が浅く、症例提出が難しい会員(多くは新入会者)には、積極的に書記係りを担当してもらっています。症例を整理すること自体が学習成果になるからです。

3.開催日時

定期研究会;毎月第2土曜日(8月・12月は除く)午後7時~9時半 新規加入受付は4月に行い、その際に症例検討のための予備講習を実施しています。

4.会場

中医堂・関口鍼灸院 世田谷区北沢高5-35-22富岡ビル1F TEL:3467-3111

5.費用

年間参加費:20000円 
入会金:5000円(過去の資料代・予備講習費込み)

6.募集と応募

年度切り替え時に一斉募集します。募集人数は、退会者(資料会員への移行を含む)の人数によって毎年異なります。また定員に余剰がある場合は、途中入会が可能です。 詳細は事務局に問い合わせ下さい。

その他会員特典

  • 李式の捻転補瀉手技の指導を受けられます。
    (各月の研究会の前に、手技の練習を行っており、そこで指導を受けることができます)
  • 1年以上の入会者は、資料会員への移行が可能です。
    (資料会員制度とは、仕事などで土曜日に参加することが難しくなったために、資料のメールのみを受けるものです)