針は痛くはないのですか?

針と聞くと、注射針や縫い針などを想像されると思います。 確かに、注射や縫い針などが指に刺さると痛いですね。 通常は痛みと針の太さは比例します。 一般的な注射針の太さは、献血や輸血で使用する針の太さが1.2ミリ・採血に使用する針で0.7ミリ・皮下注射で0.5ミリと言われます。 一方、針治療で使用する針は、0.12~0.3ミリの太さのものをよく使用し、お尻などの筋肉が厚く鈍感な部位でも0.34ミリの太さです。 縫い針は概ね0.51~0.8ミリ位ですから、これらを比較しても、鍼灸の針の細さがわかります。 次に形状を比較してみると、注射針の目的は薬を体内に注入しなければならないので、針の中が空洞となっており、先端の形状も鍼灸の針とは異なっております。鍼灸の針は薬を注入する必要がないので、空洞もありませんし、先端も注射針より尖らせることができます。針の先端の形状は針を刺すときの抵抗と関係があり、抵抗が大きくなれば痛みが出やすくなります。鍼灸の針は上記の理由から注射針に比較し、尖った形状になっており、抵抗なく侵入しやすく痛みを感じないように工夫されております。 以上のことから、皆さんが注射針や縫い針から連想される痛みはありません、実際には殆んど痛みは感じないか、感じたとしてもほんの僅かな感覚でしかありませんのでご安心してください。