「得気」とはなんですか?

「得気感」とは、針を刺した後に感じるものです。 感覚的には「重だるい」とか「ズ―ン」あるいは「ジーン」とくるなど個人個人表現が違い、言葉では言い表せない独特な感覚です。 これは痛みとはまったく別のものです。通常針の痛みは皮膚の表面がチクッとする感覚ですが、「得気感」は皮膚表面ではなく、皮膚のもっと下でおこります。 中医鍼灸では、この「得気感」をとても大切にしており、「得気感」は針の効果の現れと考え、この感覚があると無いとでは治療の効果が違うとまでいわれております。 治療をしていて、いつもより「得気感」が弱いと催促される患者さんもおられるくらいです。 「得気感」は、強弱の調節が出来ますので、どうしても嫌だという方には調節いたします。 又、針を刺した後に、手技といって針に刺激を与えます。 この方法は患者さんの病態により異なるのですが、これも「得気感」同様独特な感覚です。長い手技では10分間続けますが、気持ちが良くなって途中で眠ってしまう方もおられます。